2012年5月23日水曜日

セイジ 陸の魚

伊勢谷祐介という人は、好き・嫌い・好きだ。
心の中で花占いをしている様な感じ?

その伊勢谷祐介の監督2作品目

正直、映画自体は単調で万人受けする映画ではないと思う。
エンディング終了時に、『あっこんなもん?』と思う人が多いのではないだろうか?

もしくは、期待はずれ
キャスティングも、良いので期待値が上がってる筈だ。

でも、僕は号泣した。ここ数年、映画をみて号泣したことはない。そういえば、以前、何を観て泣いたかも思い出せない。

映画が始まって直ぐに『俺泣く』と分かった。
僕の感性にドンピシャリのOPだったからだけど、こんなに嗚咽して迄泣くとは思わなかったので、エンディング終了後に自分自身に驚いた。そして、疲れた・・・



伊勢谷友介の撮る絵と、渋谷慶一郎の音楽の相性が素晴らし過ぎるのも原因だと思うのだけど
、そこに西島秀俊と二階堂智という俳優が加わるっていることで、僕の心はパンクしそうになった。

この映画で、僕を演ずる森山未來は完全に、西島秀俊と二階堂智にくわれてます。
喰われてるというのは、語弊があるかもしれない、現在の僕(二階堂)とセイジ(西島)を良く引き立たせてる為に、森山未来の良さを消してるのかもしれない。でも、それが彼の上手さなのかもしれない。

西島秀俊という役者、セリフの少ない中で『セイジ』という男を上手に演じてます。
男惚れしてしまうほどに、不器用にカッコ良い。そしてセイジの発する言葉に重みを増す
演技をしています。高崎映画祭で、最優秀主演男優賞を受賞していて、授賞式にも参加してるので
見たかったと今更ながらに思います。


評価としては、難しいところ・・・
号泣したからといって、これからも『打ち上げ花火』ばりに心に残る作品かというと、そうでもない
と思う。でも、DVDはレンタルではなく、絶対購入する。この映画の監督伊勢谷祐介と同じ感情・・・好き?嫌い?好き?なのだ。


鑑賞場所 シネマテーク高崎

点数80点




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