2015年6月13日土曜日

得意先の店員さん 1


得意先のスーパーマーケットの鮮魚コーナーに、とても威勢の良いオッサン社員がいる。

 そのスーパーでは、夕方になるとお買い得なサービス・タイムがある。サービス・タイムになると、そのオッサン社員は、『お買い得ですよ。ご利用ください!』 の意味で『ご利用!ご利用!ご利用~!』と鮮魚コーナーで呼び込みを始めるのだが、威勢が良すぎるのと、あまりにも早口な為に『おりおりおりよ~!』としか聞こえない。

 別のコーナーでお仕事をしている僕はその威勢の良く早口な『おりおりおりよー!』 が聞こえてくると心の中で『やりやりやー♪』と返している。

そして、いい感じ曲が店内放送で流れ始めたら最高なのになぁ~とも思っている。



あっ、倖田來未とかEXILEとか違うんで、お願いします。

 サービス・タイムが終了するか、僕がその店舗での仕事を終え次の店舗へ移動するまで、その攻防は終わらない。そう、壊れたCDプレイヤーのように同じフレーズが繰り返されるのである。

 spして、もしかしたら、僕以外にも心の中で『やりやりや~♪』と返している人がいるかもしれないと思うとワクワクしてしまう。それは僕と同じように得意先の人間かもしれないし、同じスーパーの従業員かもしれない。はたまた、お客さんかもしれない。