2013年11月5日火曜日

そして、父になる


120分で上手に映画としてまとめられている作品でした。
親子の絆のゴリ押し的なものはなく、淡々と物語は進行していきますが、その淡々さの中での役者陣の演技が素晴らしく思いました。

キャスティングが素晴らしく、主要人物である福山雅治、尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子の他にその子供たちの演技も素晴らしかった。斉木家の子供たちなんて、本当の兄弟?と思えるような自然体の演技をしています。

自分は特に福山雅治の演技が良かったと思います。

120分の間に努力と才能でエリート・サラリーマンであるが故に、自分と同じことを相手(子供)にも求める男から、事件を通して男から父親になっていく様が本当に良かったと思います。

それと、怪優リリー・フランキーおそるべし!ですね。

群馬の寂れた電気屋の父親を上手に演じています。この父親、今こそ子煩悩な父親ですが、若かりし頃はヤンチャをしていたのであろう?と思われる部分も見受けられ、ちょこっと『凶悪』のリリーさんがフラッシュバックしたりしましたが・・・

劇中に使用されている音楽も静かなクラッシックで良いですね。さぁ、このシーンで泣けっ!と入ってくるような安っぽい泣きの一曲みたいなものがなかった所も良くて、作品の質を高めていたように思います。

よく使用されるような小手先の・・・
的なものが無かったがよかったかな?

じっくり120分を堪能できる素晴らしい作品だったと思います。

鑑賞場所 イオンシネマ太田


点数 95点

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